SmileSnail

05 12月 2011

家族や恋人など,身近な人とのコミュニケーションにおいて,つい感情が不安定になりトラブルを引き起こしてしまうケースは多い.ネガティブな感情は本人の意識だけでは常時コントロールすることが難しく,トラブルの原因になってしまうことが多い.一方そうした状況でも,大切にしている子供やペットなど当事者でない第三者の言動によって感情が穏やかになることがままある.ペットや子供のかわいらしい行動や,恋人の励ましだけでなく,好きなぬいぐるみに癒される/元気が出ると言ったことは,日常生活の中で多くの人が体験していると考えられる.そこで,本研究では,ユーザの感情に応じて写し鏡のように動作するロボット「SmileSnail」を試作し,ユーザの感情を穏やかにコントロールすることを目指す.

SmileSnail動作

特徴

  • ユーザに過度に干渉しない動作
  • 生活になじむ形状

第三者の存在によって感情をコントロールする場合には,過度な干渉や意思表示ではなく,静かで穏やかな反応が重要であると考えられる.また,ペットや子供など,第三者がかわいらしさや愛着を感じるものであることも重要であると考えられる.SmileSnailではぬいぐるみを模した柔らかいロボットの動きを,マッスルワイヤを用いて制御することで,静かにさりげなく状態を変化させる.これにより,ユーザに過度に干渉せず,感情のコントロールを穏やかに支えることを目指す.

実装

実装

SmileSnailのプロトタイプを右図に示す.SmileSnailは15cm四方のカタツムリ型をしている

SmileSnailの胴体部分は全長25cmであり,中には駆動部が内蔵されている.駆動部は,フェルトボールを3つ並べ,3本のマッスルワイヤをアクセサリ作成用の金具でボールに固定している.マッスルワイヤは電流増幅用のトランジスタを介してArduino Unoから制御する.なお,Arduino Unoや制御基板は,カタツムリの殻の部分に収納している.左右のマッスルワイヤに交互に電圧をかけることで,頭を左右に揺らす動作を,真ん中に電圧をかけることで,うつむく動作を実装している.



														
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Maki Nakagawa

Ph.D. student in Ochanomizu University